母親が新興宗教にはまり、家庭が破壊された過去を持つ神郷。
大人になり「神の郷」の教祖となる。教団内では好き勝手をしているが、洗脳された教徒は皆、彼を敬う。
やがてかつての母親にそっくりな女性を見つける。
その女性を教徒とすれば、かつて母を奪った「メシア」に勝てる。自分を取り戻せる。
そう思った神郷は彼女を洗脳し始める・・・。
つい先日読んだ松岡 圭祐の「催眠」シリーズなどでは、いわゆる催眠術などない、という事でしたが、宗教の洗脳はまったく別物。洗脳の過程がものすごくリアルに描かれている。始めから疑ってかからなかったらやられてしまうでしょう。怖い怖い。
読み進むうちに、寒気を感じましたよ。
こういったアンダーグラウンドな話は久しぶりかな。面白い。